イルカ保護区企画

飼育されたイルカをリハビリして海に戻す先駆者としてリック・オバリーは、野生に戻れないイルカが残りの人生を平穏にかつ自由に生きることができる保護区にふさわしい場所の調査と設立に専念してきました。

水槽から救助されたイルカ、ロッキー、ランボーとジョニー 写真:Pepe Arcos

2019年、ドルフィンプロジェクトは世界初引退したイルカの恒久的なサンクチュアリ、Bali Dolphin Sanctuary、を設立しました。私たちはインドネシア政府とのパートナーシップを通じ、苦しんでいた飼育下のイルカを狭いプールから救助することができました。

今、救助された3頭のイルカ たち、ロッキー、ランボーとジョニーはサンクチュアリーの広い、深い海水で泳ぎながら、リハビリしています。
コンクリートの壁やショーから解放され搾取されることもありません。私たちドルフィンプロジェクトと、元イルカトレーナーとで共におこなっている24時間の獣医学的ケアのお陰で食べ物のために行動を強いられたり無視されたりすることはありません。

救助されたイルカのランボー

ランボー

ランボーはインドネシアのジャヴァ海から残酷的に捕獲されました。その後、バリ島にあるメルカ・ホテルの狭いプールに閉じ込められ、毎日ショー、ふれあいプログラムなどに参加し、飢えながら苦しんでいました。健康で若いイルカのランボーはジャヴァ海に戻れる可能性があります。サンクチュアリにいる間、ランボーは獲物を求めれるため、健康的な体重を保持するため獲物を求めたり、海で(安全に)泳いだりできるようにリハビリをしています。

ジョニー

ジョニーは残酷的な捕獲でインドネシアのジャヴァ海から取られました。バリ島にあるメルカホテルの狭いプールに非常に長い間、閉じ込められていました。毎日ショー、ふれあいプログラムなどに参加し、飢えながら苦しんでいました。 年をとっているので病気に直面していました。プールの水が汚くて、失明してしまいました。その上、歯が抜け、精神的にも肉体的にも傷を負っていました。この様な理由で、ジョニーがジャワ海に戻れる可能性は低いのです。穏やかに尊厳をもって、ジョニーはサンクチュアリーで回復へと向かいます。コンクリートの壁やショーから解放され搾取されることはもうありません。

救助されたイルカのジョニー
救助されたイルカのロッキー

ロッキー

ロッキーはインドネシアのジャヴァ海から残酷的に捕獲されました。その後、バリ島にあるメルカ・ホテルの狭いプールに閉じ込められ、毎日ショー、ふれあいプログラムなどに参加し、飢えながら苦しんでいました。健康で若いイルカのロッキーはジャヴァ海に戻れる可能性があります。サンクチュアリにいる間、ロッキーは獲物を求めれるため、健康的な体重を保持するため獲物を求めたり、海で(安全に)泳いだりできるようにリハビリをしています。

ドルフィンプロジェクトの創設者リック・オバリー氏は、インドネシアの現場でプロジェクトの推進にて推進、アドバイス、進歩状況確認、サンクチュアリ建設の監督に努めました。

リックオバリー ドルフィンプロジェクト

引退したイルカが穏やかに過ごせるよう世界中にこのようなサンクチュアリーができることを願っています。

救助されたイルカはすべて、礁湖に設けられた保護区などより自然な環境にリハビリすることができます。そんな場所で生活するイルカは、海の自然なリズム、潮汐、潮流、生きた魚の存在などを身に着けることができます。この様な治療は、イルカの生活の質を向上させるという効果があります。自然な海の環境に慣らさせるのは、リハビリの中で重要な部分であり、進度や他の要因によって海に戻れるかが決まります。

リック・オバリーは、飼育されたイルカをリハビリして海に戻す分野の先駆者と呼ばれています。